カラスミと唐千寿(カラセンジュ)を食べ比べ
こんにちは!
食レポ熟女ヤギネでございます。
私と父はカラスミが大好き。
でも高級食材なのでなかなか買うことができません。
で、その代用品であり比較的安価な唐千寿(カラセンジュ)というものをよく購入しています。
「 カラスミじゃなくても唐千寿で十分! 」と思いながらお酒のつまみにしてますが、基本「 カラスミの代わりに唐千寿を買う 」というスタイルなので2つを食べ比べたことはありません。
「 いったい、どのくらい味が違うんだろう? 」と素朴な疑問が生じたので、今回思い切って用意してみました。
左がカラスミ、右が唐千寿。
ちなみにどちらも石川県で作られたものです。
まずはカラスミから見ていきましょう。
こちらは冷凍で売られていたのを解凍した状態です。
お値段は2200円でした。
カラスミとはボラの卵巣を塩漬けにしたもので、ヨーロッパや台湾など世界各地で作られてます。
スペインのカラスミを食べたことがありますが、日本のカラスミとそんなに印象は変わりませんでした。
こちらが原材料。
大変シンプルですね。
続いて、唐千寿。
こちらはボラではなく、サメとタラと鶏の卵を使って作られたカラスミ風味の珍味です。
購入時のお値段は880円でした。
こちらが原材料。
魚卵、焼酎、食塩はカラスミも唐千寿も共通してますね。
まずは見た目から比較していきましょう。
なんか舌みたいに見えますね。
左がカラスミ、右が唐千寿。
本当は1本のサイズで撮影したかったのですが、いつのまにか父が半分食べてました。
カラスミのほうがどす黒い色をしていて、唐千寿は卵黄の影響かオレンジっぽくて鮮やかです。
で、断面。
ついうっかり左右を入れ替えてしまったので、紛らわしくてごめんなさい。
左が唐千寿、右がカラスミです。
カラスミは卵巣の形そのままなので、分厚くて丸っぽいですね。
対して、人工的に成型されている唐千寿は平べったいです。
薄くスライスしてみました。
上がカラスミ、下が唐千寿。
カラスミのほうが卵の粒粒がはっきりしています。
唐千寿にも魚卵らしき形が確認できますが、もっとのっぺりしてます。
では、食べて比べをしていきましょう。
まずはカラスミ。
若干の魚臭さとクセはありますが、そこが「 珍味! 」って感じ。
塩気があり、魚卵の味が尖ってて濃いですね。
コクもあり、お酒が飲みたくなります。
食感はねっとりとしており、数の子とかタラコみたいな粒々感はありません。
続いて唐千寿。
こちらは魚臭さやクセがほとんどなく、味もカラスミをもっとマイルドにやさしくした印象。
卵黄の存在を感じます。
食感はカラスミよりもなめらかで、チーズに近いかも。
どちらも美味しいのですが、より味が尖ってて強烈に味わいたいならカラスミ、もっとまろやかに調整された穏やかな味をもとめるなら唐千寿といったところでしょうか。
ちなみに父は「 やっぱりカラスミのほうが美味い! 」と言ってました。
でもクセがあるのは間違いないので、苦手な人は苦手だと思う。
逆に唐千寿はある程度、万人受けが望める珍味といえるかな。
どっちもそれぞれの良さがあるので、私は両方好き。
美味しい日本酒があるならカラスミを選ぶけど、白ワインだったら唐千寿がいいかなー。
父はどちらもウィスキーのつまみにしてました。
ちなみに、私が一番好きなカラスミ・唐千寿の食べ方は「 カラスミ大根 」です。
地元に自家製のカラスミを出してくれる居酒屋さんがあって、そこのメニューで知って以来、家でもマネしてます。
カラスミ・唐千寿と大根を薄くスライスし、重ねて一緒に食べるだけ。
大根の食感とさわやかさが、カラスミ・唐千寿の良さをより一層高めてくれるんですよね。
最高のおつまみですが、1つ難点があるとしたら、カラスミ単体ならチビチビ食べられるのに、カラスミ大根にするとすごい勢いでなくなってしまうところ。
大根で味が薄まるぶん、よりばくばくいっちゃうんですよね。
塩分があるし、魚卵なので食べすぎは要注意です。
以上、カラスミと唐千寿(カラセンジュ)を食べ比べた感想でした。
最後まで読んでくれてありがと~。