ヤギネの食レポブログ

熟女の食レポブログ。お取り寄せスイーツ、グルメを中心に、ちょっと変わった食べ物・飲み物を紹介しています。

久々にクジラのベーコンを食べた感想

クジラのベーコン

こんにちは!
食レポ熟女ヤギネでございます。

みなさんはクジラのベーコンというものを知っていますか?

クジラの腹側のお肉を塩漬けにして薄くスライスしたものらしいのですが、私のイメージでは「 ピンクと白のカマボコのような色をした謎肉 」です。

子供の頃に一度食べてその味がトラウマになり、大人になってから再挑戦しても「 やっぱり無理! 」ってなったんですよね。

でも、どんな味だったのかは全く思い出せない。

ただただ「 苦手 」という記憶だけが残っています。

しかし、私の父はそのクジラのベーコンが大好物。

スーパーなどで見かけると必ず買ってきます。

久しくお目にかかっていなかったのですが、数か月前から近所のスーパーに常に並んでいるようになりました。

というわけで、今、我が家には常にこれがある状態です。

クジラのベーコン

100gで税込862円なので、豚のベーコンと比べるとだいぶお高いです。

でも一度に食べきるものではなく賞味期限も長いので、父は1パックをちまちま食べます。

原材料をみるとアイスランド産のナガスクジラって書いてありました。

調べたところ、アイスランドでは6月半ばから9月までが捕鯨期間らしいですね。

うちの近所のスーパーに並び始めたのは7月か8月くらい。

ってことは、10月に入ったしそろそろ見かけなくなるのかな。

今シーズンはこれがクジラのベーコンを食べるラストチャンスかもしれない。

ということで、私もおよそ10年ぶりに挑戦してみることにしました。

「 なんでこんな派手なピンク色なんだろう? 」「 クジラって一皮剥くとこんな色をしてるのか? 」とずっと疑問だったのですが、これはあえて染められているそうです。

美味しそうに見せるためにピンク色に染めて、で、それがくじらのベーコンのスタイルになったとのこと。

私にはこのピンクが美味しそうな色には見えないのですが、染める前はいったいどんなやばい色をしているのでしょうか?

おそるおそる匂いを嗅いでみましたが、意外にもほぼ無臭です。

といっても7月にコロナに感染して以降、私の嗅覚は微妙ですが。

なんか白い部分と茶色い部分があって、食感も違いそうなので両方楽しめそうなやつを選びます。

下のほうは普通のハムっぽく見えますね。

でも近づいて白い部分を見ると、なんか繊維が私の知っている肉とは違います。

うーん、不安だ。

でも父は美味しそうに食べてるし、私も熟女になって味覚が変わったかもしれない。

というわけで、いただきます!

ちょっとだけ齧って味を見るつもりが、思いのほか噛み切れず、ほぼ丸ごと口の中に放り込むはめになりました。

なんということでしょう。

茶色の部分は白い部分ほど強靭ではなかったのでそこで嚙み切れましたが焦りました。

白い部分の食感は、ミミガーとか豚足とかに少し似ていますが、それよりもっとぶりんぶりんして弾力を増した感じです。

脂身に見えるのですが、その割にはさっぱりしてて、塩気は強く感じるけど肉自体の味はそこまで濃くはありません。

でも、魚とも肉ともなんともいえない独特の風味というかクセがふんわりと感じられます。

茶色い部分の食感はもっとハムっぽいけど、味は白い部分よりは濃いです。

なんだろう、他に似ているものがない、オンリーワンの味。

決して強い味じゃない。

でも、私はこの「 魚だか肉だかよくわからないふんわりとしたクセのある味 」がやっぱりどうしても無理。

なんか脳が『 今食べている物体はいったいなんなんだ!! 』と訴えてくるんですよね。

少し背筋がぞわぞわしてくる。

熟女舌になっても好きになれなかったようです。

でもこのまま諦めるのも悔しいので、焼いてから食べてみることにしました。

「 くじらのベーコン 食べ方 」みたいなので検索すると、「 軽く炙るか焼くといい 」って意見が多かったんですよね。

食感を変えたくて、しっかり目に焼いてみました。

うん、ピンク色してるけど、最初よりは食べられそうになった!

でも残念ながら、さっきまでなかった匂いが焼いたことによりふんわりと感じられます。

肉というよりは魚っぽい香りですが、独特のクセがあります。

警戒しつつ口に入れると、焼かずに食べた時よりも味は魚っぽさが増し、食感は肉っぽくなってました。

私としては焼いたほうがずっと食べやすいです。

「 魚っぽいかも 」という味の輪郭を感じられるようになったことにより、脳が「 大丈夫だ! 」と判断できるようになったのかもしれません。

もう1枚食べるかと勧められたら、「 あ、もう大丈夫です 」って言いますけど。

苦手さを再認識したクジラのベーコンですが、たぶん、また数か月したら味が思い出せなくなってそうです。

塩味は間違いなく塩味なんですけど、その裏にある風味が捉えどころがないんですよね。

なのでまた懲りずにチャレンジすると思います。

いつか美味しく感じられるその日まで。

以上、久々にクジラのベーコンを食べた感想でした。

最後まで読んでくれてありがとー。